CLストレートインはどちらの手に?ドルトムントとホッフェンハイム

最終節までもつれ込んだ、上位争い

ドイツブンデスリーガも残すところ最終節。最終節を残して注目のポイントは残留争いとチャンピオンズリーグ(以下CL)ストレートインとなる3位争いになりました。3位を争うのは今シーズンCLベスト8で敗退した名門、ドルトムントと規模は小さいながらも緻密な組織的なサッカーで今シーズン「負けない」戦いを繰り広げたホッフェンハイムの2チームに絞られました。現在勝ち点はまったくのイーブン。最終節まで結果は全くわかりません。今回はCLストレートイン争いを繰り広げる2クラブの状況と戦力についてご紹介していきたいと思います

CL出場は至上命題。今年のリベンジの機会をつかめるか?ドルトムント

今シーズンのCLではベスト8に名を連ね、ビッグクラブの1つとして絶対王者バイエルンのライバルとして認知されているドルトムントですが、今シーズン始めに主力を大量放出。中盤の要だったギュンドアン選手、ムヒタリアン選手をマンチェスターの2クラブに引き抜かれ、守備の象徴だったドイツ代表のフンメルス選手をあろうことかライバルのバイエルンに引き抜かれるという不安なシーズンとなりました。エースストライカーのオーバメヤン選手と20歳のデンベレ選手のすさまじい活躍もあり、現在何とか3位につけることはできていますが、新加入のゲッツェ選手やシュールレ選手が期待通りの活躍とはいかず、2位として最高の勝ち点を得た昨シーズンに比べると見劣りしてしまった感は否めません。
ただ今シーズンのCLではベスト8まで進みながらチームバスの爆破事件に巻き込まれ、その翌日に試合をするという100%のパフォーマンスを見せることのできなかったリベンジを果たしたいという思いは選手に強くあるでしょう。
最終節の相手は好調ブレーメン。ここ2試合では9失点と守備の弱さを露呈してはいるものの、その前までは11戦負けなしで順位を大きく上げるなどシーズン後半戦で最も勢いのあったチームです。エースのマックス・クルーゼ選手を中心とした攻撃陣ははまった時は手が付けられないほど勢いがあるだけに、ドルトムントはいかに失点を防ぐかが勝利のカギになってきます。

新鋭若手監督でブレイクしたハイテククラブ、ホッフェンハイム

今シーズンブンデスリーガでセンセーショナルな話題となったのが、2部からの昇格組ながら今シーズン2位を確定しCL出場権を得たRBライプツィヒと、ブンデスリーガ史上最年少の29歳、ナーゲルスマン監督が指揮をとるホッフェンハイムの活躍です。バイエルンから声がかかるような優秀な選手はいますが、ビッグクラブと比較すると少し劣る陣容ながら、緻密な戦略と労を惜しまないフリーランで流動的な攻撃をするチームはここまでわずか4敗。引き分けの数が多いものの負けないサッカーでシーズン序盤は17戦連続負けなしと素晴らしい記録でターンしました(4敗はすべて年が明けてから)。攻撃陣では15得点のクラマリッチ選手を筆頭に、ウート選手やワーグナー選手など、オフェンス陣がまんべんなく点を取ることに成功しています。その得点力の高さは5位に続くヘルタ・ベルリンの41得点を大きく上回る64得点。オーバメヤン選手がとびぬけた得点数を誇るドルトムントの69ゴールに匹敵する攻撃力をチーム力として持っていることがわかります。ナーゲルスマン監督の手腕(数年後ビッグクラブを率いている可能性は高いでしょう)、そして「選手の育成」を基本理念として設備や分析システムに投資するクラブのサポートもあり新興勢力といわれるホッフェンハイムがついにCLにあと一歩のところにたどり着いています。ライプツィヒの躍進もありブンデスの勢力地図が変わりそうな1年になりました。そんなホッフェンハイムの最終節の相手は現在降格圏を争っている宇佐美選手が所属するアウクスブルク。前半戦はアウェーで0-2の完封勝利を飾っている相手だけにブレーメンを相手にするドルトムントよりはやや有利といわれています。しかし、アウクスブルグも降格危機に立たされているここ3節は負けなしで前節はドルトムントを相手に引き分けに持ち込むなど粘り強さを見せて残留争いのために必死になって挑んでくるでしょうからこの相手には決して油断はできません。

両者の対戦相手は互角とみるのが妥当!?最後まで目が離せない最終節

3位に入れなくても4位になればCLのプレーオフ(予選のようなもの)から参加する権利はあります。しかし、今シーズンプレーオフでまさかの敗戦を喫したイタリアの名門、ローマのように一発勝負のプレーオフでは何が起こるかわかりません。両チームとも全力をかけ3位に入りたいところでしょう。
それぞれの対戦チームがおかれた状況を考えると、アウクスブルグは残留を争っているということもあり両者の怖さは互角といってもいいでしょう。ドルトムントでは最近好調の香川選手の活躍が非常に楽しみですね!

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