意地でもCL出場権を獲得したい名門が対決!EL決勝、マンチェスターU VS アヤックス

次シーズンのチャンピオンズリーグ出場をかけた名門同士の戦い

ヨーロッパNo1を決めるUEFAヨーロッパリーグ(以下:EL)の決勝カードが決定しました。
準決勝でスペインのセルタを破ったイングランドのビッグクラブ、マンチェスター・ユナイテッド(以下:マンU)とフランスのリヨンの激しい攻撃をしのぎ切り1stレグでのリードをなんとか守り切ったオランダの名門アヤックスというELでは豪華な顔合わせとなった決勝戦。
近年のELの価値は高まっており、2年前のレギュレーション変更からELチャンピオンには来シーズンのチャンピオンズリーグ(以下:CL)出場権を少なくともプレーオフから獲得できることになったのです。今シーズンCL決勝を戦うユベントスとレアルは共にリーグ戦成績でもCL出場権をほぼ得ている(正確にはユベントスは確定ではありませんが、2位以内になる可能性は高いと思われます。)ことからこの試合の覇者は来シーズンのCLをグループステージから戦うことができる可能性が高いことになります。今回はそんなマンチェスターUの来シーズンの命運がかかったEL決勝戦の見どころについてご紹介していきます。

満身創痍のマンチェスターU。得点力がカギになるか!?

CL出場権獲得に全精力を注いでいるのは今シーズン130億円を超える移籍金で加入したフランス代表のポグバ選手を筆頭にムヒタリアン選手やイブラヒモビッチ選手、バイリー選手など大型補強を敢行し、さらに指揮官として名将モウリーニョ監督を迎えたマンUでしょう。
そんなビッグクラブの今シーズンは序盤こそよかったものの、現在はリーグ6位に沈み、リーグ順位でのCL出場権すらも逃してしまうという状況になっています。今シーズン多大なる期待を背負ったモウリーニョ監督としては何とかここでCL出場権を手にし、実績を残したいところでしょう。
しかし、チームはさらに苦しい状況に立たされています。チームは引き分けが多く、なかなか勝ちきれないながらも、35歳にしてチームトップスコアを挙げていた世界的エースストライカーのイブラヒモビッチ選手が準決勝のセルタ戦でジャンプ後の着地時に膝を負傷。全治8か月の診断で今シーズンは絶望的。リーグ上位のチームとしてはダントツで不足している得点力(現在リーグ戦6位で52得点。そのうち17得点がイブラヒモビッチ選手の得点。5位のアーセナルが72得点)がさらに低下してしまったことはかなりの痛手になっています。
さらにその準決勝の乱闘騒ぎで今シーズン高いパフォーマンスを見せていたDFの要、バイリー選手がレッドカードによる退場で決勝は出場停止になってしまったことから守備面でも大きな不安を抱えて挑むことになってしまいました。
そんななかカギを握るのは、マンUの象徴ルーニー選手、マルシャル選手、ラッシュフォード選手の3人のFW陣です。リーグ戦では3人合わせてもイブラヒモビッチ選手には得点数は届きませんが、3人ともポテンシャルを持った選手でイブラ選手の不調の際は何度も苦しい状況を救ってきました。ルーニー選手の経験、マルシャル選手、ラッシュフォード選手のスピードとテクニックでゴールをこじ開けられるかが重要です。さらにここ一番で頼れるのがスペインのテクニシャンのマタ選手です。上記のFW陣を押しのけ、チーム2位の6ゴールを挙げているチームが苦しい時に一番頼れるテクニシャンです。得点以外でも攻撃のリズムを作ることのできるマタ選手にモウリーニョ監督も期待しているでしょう。

マンUにとっては来年の戦力獲得にも影響するCL出場権。モウリーニョ監督は若手の勢いに注意!?

対するアヤックスは今シーズン国内リーグを2位で終え、来シーズンのCL予選3回戦からの出場をすでに決めています。アヤックスの今シーズンの特徴は若手主体のチーム構成であること。ほとんどの選手が10代後半から20代前半で構成されておりその若さを活かした積極的な攻撃や機動力を武器としています。その攻撃力は強力で準決勝のリヨン戦の1stレグでは圧倒的にゲームを支配し、2-0での完全勝利に成功しています。反面若さゆえのもろさも露呈し、2ndレグでは何とかしのぎ切りましたが守備のもろさが浮き彫りになっていました。マンUとの決勝でもデンマークの19歳ストライカー(国内16得点)のドルベリ選手を中心とした強力攻撃陣がフィットする可能性は十分にあるので決して侮ることはできません。
マンUに関しては来シーズン、イブラヒモビッチ選手を失ったFW陣の大型補強はほぼ間違いなく行われるでしょう。来シーズンに向けて満足のいく補強を成功させるためにもCLの出場権は大きな意味を持ちます。
CL出場権を持っているチームと持っていないチームではいい選手を獲得する上で大きな要因となることは過去の名選手たちの移籍を見ていても明らかです。
すでに来シーズンストライカーの獲得を画策しているという噂も立っているマンUの台所事情。
現在では今冬から加入の噂が絶えないアトレティコのグリーズマン選手やセリエAで大ブレイクしたベロッティ選手、プレミア得点ランクトップを走るベルギーの怪物ルカク選手、レアルのベイル選手などのそうそうたるメンバーが獲得候補として挙がっています。
ビッグクラブであり、戦力差もある為世論の予想はマンUの勝利を支持する人が多いのは事実ですが、決定力という決め手と守備の要を失ったマンUの勝利は決して確実なものではないはずです。事実、若さがあり型にはまった準決勝のサッカーができればアヤックスにも確実に勝利のチャンスはあるはずです。苦しい時期を乗り越えマンUが勝ちきるか、それともCLでのモナコのように若さと勢いを武器にアヤックスがジャイアントキリングを見せるのか?CL出場権をかけた激しいバトルから目が離せませんね。

欧州サッカーが好き。気になったことを記事にしています。